VMware Toolsの置き場変更

ずいぶんとマニアックな内容になりますが、VMware Toolsの置き場変更についてです。

目的

ESXホストのパッチ適用時期の差で、ESXホストの腹の中のToolsバージョンに違いが出るのを避け、vMotionで移動した前と後でVMで使っているToolsのStatusがCurrent/Old/OutOfDate等の判定がズレるのを避けるのが目的です。

ESXの詳細パラメータ変更

ESXホストの詳細パラメータ(UserVars.ProductLockerLocation)の変更をすると、デフォルトのESXホストの腹の中ではなく、共有ストレージ(データストア)上にVMware Toolsを置くことができます。

ESXホストの再起動は必要か?

UserVars.ProductLockerLocationの変更の反映のためにESXの再起動が必要とされていますが、実はESXホスト上のシンボリックリンク張り替えをすることで、ESXホストの再起動をしないでも済ませることがわかりました。ESXホストは起動時、UserVars.ProductLockerLocationの値を参照先として毎回シンボリックリンクを作り直してるようです。

# ls -l | grep productLocker
lrwxrwxrwx 1 root root 22 Apr 17 12:00 productLocker -> /locker/packages/6.0.0 
#
# rm /productLocker 
#
# ln -s /vmfs/volumes/datastorename/locker/packages /productLocker 
lrwxrwxrwx 1 root root 42 Apr 17 22:41 productLocker -> /vmfs/volumes/datastorename/locker/packages 

まとめ

今回は、ストレージ装置のリプレースでVMware Toolsの置き場を変えたかったのですが、なんとかESXの全台のリブートする作業は避けたかったので、この方法が見つかってよかったです(台数が結構あったので)。

詳細は、こちらのURLのKBに記載があります。 https://kb.vmware.com/s/article/1037405?lang=ja

以上です。